私の心にいくつかのメッセージが強く残っている。
一つ目はデトロイトで日本人の伝道をしておられる宮本俊一先生が、私たちの金曜礼拝に来られて、分かち合って下さった時のことである。現地にあるフェイス・カベナント教会には20名くらいのボランティアスタッフが日本人伝道に関わって下さっている。かつて、ある日本人の婦人が家庭に一人きり残されてノイローゼになり、自分のお子さんを殺して自殺を図った事件が教会の近くで起こった。そのニュースを聞き、こんな悲しい出来事が決して起こらないようにと教会がドアを開いて英会話や料理教室、婦人向けのジムを開催した。そのようなタイミングで宮本先生が招かれて行って、家庭を開放し、キリストの愛を日本語で実践するミニストリーが始まっていった。
二つ目は日本伝道会議に出席して、地震で被災した熊本の支援の状況をお聞きしたことである。熊本の現地の教会が疲れないようにと、福岡に支援のための九州キリスト災害支援センターを立ち上げ、ボランティアの派遣や物資の支援がなされている。彼らは東北や神戸から学んで支援の在り方を考えておられる。
三つ目は家内と復活という映画を観たことだ。ある百人隊長は弟子たちによってイエスの体が盗まれたとの報告を受け、イエスの遺体を探しに出かける。そこで弟子たちと復活されたイエスを目撃することになる。弟子たちは、今何が起こっているのか私たちもわからないのです。イエス様が聖霊を受けるように語られたので、これからエルサレムに向かって行くのですと語る。「これから何が起こるのかわからない。」初代の教会の信仰者の姿を垣間見たようである。
四つ目は日本聖契キリスト教団代表の勝俣慶信先生が台湾の研修(ファイアー・カンファレンス)に11名の方と参加され、帰国後にうれしい報告をして下さったことだ。台湾の教会は日本の教会を本当に愛してくださり、祈っておられる。日本の宣教にこれからも積極的に関わろうとしておられる。その協力伝道に対する期待感に心踊らされた。
私も第一にキリストの愛の業が拡大するように、第二に今集っておられる方の協力と理解が得られるように、第三に聖霊様がその群れを続けて導いて下さるように、第四に将来への期待を皆さんで持てるように祈っていきたいと思う。
聖書 使徒の働き1章4節
彼らといっしょにいるとき、イエスは彼らにこう命じられた。「エルサレムを離れないで、わたしから聞いた父の約束を待ちなさい。
牧師 伊野彰一