「飛んでいる巻物、聖書のみ言葉」ゼカリヤ書5章1-3節

Pastor Ino

(音声メッセージは礼拝後にアップする予定です。)
今日はゼカリヤ書からの4回目のメッセージです。今日取り上げるテーマはゼカリヤが見た幻の1つ、飛んでいる巻物の幻です。それは、聖書のみ言葉であり、モーセの十戒のみ言葉です。神は民に、み言葉に基づいた国造りをするのか、または、かつての呪われた生活に戻るのかを問いかけています。

5章1-3節には、このように書かれています。「わたしがまた目をあげて見ていると、飛んでいる巻物を見た。 彼がわたしに「何を見るか」と言ったので、「飛んでいる巻物を見ます。その長さは二十キュビト、その幅は十キュビトです」と答えた。 すると彼はまた、わたしに言った、「これは全地のおもてに出て行く、のろいの言葉です。すべて盗む者はこれに照して除き去られ、すべて偽り誓う者は、これに照して除き去られるのです。」

先週6月3日の東京新聞で思いがけないニュースが流れました。アメリカの大統領、トランプ氏がイスラエルのネタニヤフ氏に激怒し、「何をしやがるんだ。狂っている。」との会話がなされたと言うのです。その記事の1部を読んでみます。「トランプ氏はイスラエルの自衛権は認めつつ、ネタニヤフ氏が情勢をむやみにエスカレートさせていると感じていると言う。イスラエルがレバノンで多数の民間人を殺害していることを懸念し、ヒズボラの司令官1人を殺害するために建物全体を破壊するような手法にも反対した。」とありました。私は100%イスラエル指示ですと公言してきたアメリカの大統領、イスラエルがなそうとするレバノンの首都ベイルートへの攻撃に反対し、思いとどまるようにとの願いから出た発言であったようです。

さて、皆さん、多くのクリスチャンは私を含めてイスラエルのために祈っています。世界のリーダーの為にも祈っています。今のイスラエルが聖書に基づく価値観を持って国造りができるように願っています。しかし、もし現在のイスラエルが聖書の価値観を無視して国造りをしようとするなら、神はそのような国の在り方を喜ばないし、その指導者をも喜ばない、これも事実であるように思います。今日は継続してゼカリヤ書を学びます。今日のテーマは、聖書の価値観に基づいた国造りをするようにとの神のメッセージです。私たちも聖書の価値観に基づいて、国造りができるように世界の指導者のために祈る者でありたいと願います。今日はゼカリヤ書5章から2つの幻を取り上げます。この2つは関連しています。

まず、簡単に前回学んだことを振り返ってみます。前回は、4章6節のみ言葉、「権勢によらず、能力によらず、わたしの霊による。」とのみ言葉を学びました。神殿の再建は神の霊によってなされるのです。これはとても大切な教えです。それゆえに、神の神殿は光輝くのです。同様に教会も神のみ言葉によって、礼拝者の存在によって、また、イエス・キリストの御臨在によって光輝きます。そのような内容を学びました。今日は5章から、聖書のみ言葉に聞き従うのか、それとも神から離れてのろいを選ぶのか、そのような問いかけがなされていることを学んでみます。5章1節には、6番目の幻として巻物が飛んでいた姿を見ます。長さ約10メートル、幅約5メートルの大きな巻物です。誰でもその存在に気づき驚きます。この巻物は、実は聖書のみ言葉を指しています。当時は聖書のみ言葉は巻物に記されていたのです。そして、この巻物には、モーセの十戒のみ言葉が書かれていたようです。5章3節には、「これは全地のおもてに出て行く、のろいの言葉です。すべて盗む者はこれに照して除き去られ、すべて偽り誓う者は、これに照して除き去られるのです。」とあります。盗むこと、また偽の証言をすること。これらは、モーセの十戒の中で禁じられてきたことです。詳しく見てみます。

モーセの十戒は出エジプト記20章に書かれています。第一に、創造主の神以外に神はおられないこと、第二に、偶像を作って拝んではいけないこと。第3に、神の御名をみだりに唱えてはならないこと。第4に、安息日を覚えて聖なる日とすること。第5に、父と母を敬うこと。第6に、殺してはならない。第7に、姦淫してはならない。第8に、盗んではならない。第9に、偽りの証言をしてはならない。そして10番目に、むさぼりや他人のものを欲しがってはならない、とあります。

この巻物で神は、盗みや、また、偽の証言をしてはいけないと民に警告します。神は神殿を再建しようとする民に向かって、旧約の教えをもう一度見える形で伝えたのです。神のみ言葉に聞き従う民になって、神を礼拝しようとするのか、それとも神のみ言葉に目を背けるのかを問うのです。かつてこの民は、神のみ言葉から離れ、目をそらして、神の祝福から離れてしまったからです。その結果、国を失い、バビロンに捕囚とされたのです。私は、この幻のメッセージは今のイスラエルにとっても大切なメッセージではないかと思います。神のみ言葉に基づいて国造りをするのか、神の祝福をイスラエルの国を通して世界に流そうとするのかと問われているように思うのです。私は、心からイスラエルの民も聖書の価値観を大切にされて国造りをするように願います。

7番目の幻はエパ枡の幻です。5章6節には、「わたしが「これはなんですか」と言うと、彼は「この出てきた物は、エパ枡です」と言い、また「これは全地の罪です」と言った。」とあります。実はこのエパエパ枡は、約22〜24リットルの穀物を入れる測量道具です。2リットルのペットボトルの約11個分あります。このマスの中に1人の女が座っていたと7節にはあります。このエパ枡に神は悪を封じ込めたのです。悪と表現されるこの1人の女性、それはサタンを表しているようです。サタンが閉じ込められている、そのような姿です。そして9節には、新たに2人の女性が現れます。天使を表しています。この女性には、翼が与えられて、このエパ枡を遠くバビロンの地に移したと言う幻です。10、11節で、「わたしは、わたしと語る天の使に言った、「彼らはエパ枡を、どこへ持って行くのですか」。 彼はわたしに言った、「シナルの地で、女たちのために家を建てるのです。それが建てられると、彼らはエパ枡をそこにすえ、それの土台の上に置くのです」。」とあります。ここで、シナル(シヌアル)の地とありますが、これはバビロンを表しています。イスラエルからサタンが取り除かれ、サタンはバビロンの地に移されるとの幻です。皆さん、このメッセージは多くのことを私たちにも語りかけていると思います。あなたは何により頼んで生きるのでしょうか?今もこの世を支配しているサタンに跪いて人生を生きますか?それともイエス・キリストを信じ、罪の赦しをいただき、神の民となって、神のみ言葉に寄り頼んで生きようとされますか。そのような問いかけをイスラエルの民とリーダーは受けたのです。

この数年、私は家内と一緒に、茨城空港から沖縄に何度か訪問するようになりました。行くたびにいろいろな博物館や平和の施設を訪れます。ある施設では戦争の出来事が年代別に記録されています。アメリカ軍によって日本の軍隊が追いつめられ、残された住民が集まり話し合います。アメリカはひどい国だ。追い詰められた日本軍と一緒に私たちも命を立たなければならない。これが日本人の生きる道だ。そう叫ぶ住民もいます。反対に生きようよ。アメリカの軍人だってその中には良い人もいるはずだ。決して私たちをむやみに殺したりしない。生きようよ。生きることが大切だと、叫ぶ者も言います。生きることを叫んだリーダーが立った地域では、住民の犠牲者が少なかった。そんな歴史が明らかにされます。これらの方はアメリカで学んだり、アメリカ人の友人を持っていた方のようです。私も大学時代にアメリカで学ぶ機会が与えられ、その後アメリカの大学に留学する機会が与えられました。キリスト教の教えに触れ、信仰が強められ、牧師になる願いが与えられました。神が与えてくださった命、この私たちの命は全世界の富よりも尊いものである。そう語るイエスの教えに私は感動しました。聖書は約束します。だれでもイエス・キリストを信じる者は、罪の赦しが与えられ、永遠の命が与えられる。神は新しい人生を備えてくださる。私たちは、神を礼拝し、神に感謝して生きる人生を歩むことができる。この聖書は、永遠の世界へと私たちを導いてくださる。その聖書の教えやその価値観は変わる事はありません。

聖書のみ言葉によって、自分の人生を建て上げる。イエスの助けによって、サタンから解放された人生が与えられている。これらのことをゼカリヤ書5章は教えています。どうか私たち一人一人が神のみ言葉に信頼して、聖霊の働きにより頼んで生きる者でありたい。そのように心から願います。

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